どうも書士ろぐです!
Twitter上で私のブログで合格体験記を寄稿してくれる方を募集したところTwitterでやりとりのあるたぬきさんが名乗り出てくださったのでお願いしました~
たぬきさんよろしくお願いします
自由なフォーマットで投稿を許可されたので、資格予備校では書けないあれやこれや、なども含め自分の最後の1年にフォーカスしていきたいと思います。
よろしくお願いします!
たぬきさんプロフィール
3回目で合格した底辺合格者。妻子持ち童貞。
2年目までにある程度全教科勉強はできていたんですが、昨年は午後択一基準落ち。
趣味は食べ歩き、妻、子供、音楽(演奏)です。
本年度司法書士試験成績
午前択一 28/35
午後択一 25/35
記述 不 16
記述 商 25
計200点/280点 合格点197点
勉強スケジュール
9月1日~翌年3月末日
06:00~09:45 自習室にて朝勉
10:00~18:00 派遣就労
18:00~22:00 自習室にて勉強
4月1日~試験まで
06:00~22:00 自習室にて勉強
※4月からは専業として朝から勉強していました。
12月30日にアナフィラキシーショックで救急搬送された以外は、無味乾燥な生活を送っていました……
使用教材
- オートマテキスト一式
- オートマでるとこ一式
- オートマ過去問一式
- オートマ記述式
- 去年の模試の問題
- 合格ゾーン過去問(記述のみ)
- あとLECの一番最後の模試のみ受けました。
予備校の講義は受けずオートマで独学で勉強していました!
オートマ見てたらこれもう講義受けてるのと変わらないやんって思って、オートマ1本です。
3回で司法書士試験に合格したたぬきさんの今年の勉強法とは?
たぬきさんはどんなふうに今年勉強されたんですか?
底辺オブ底辺合格者の私の勉強法など参考にならんと思いますが書きます…
今年大事にしたのは「過去問」「どの教科からやるか」「憲法」です。
たぬきさん流「過去問」の使い方
私の今年の勉強のすべては過去問でした。
時間に追われる人は有効な手段だと思っています。
まずオートマ出るとこ、過去問シバキ上げます。
そのうえで何度も間違えたりする部分はテキストに戻り該当部分を読んで覚えました。
3月までは順繰りにやっていましたが、4月以降は専業でしたので以下のスケジュールで過去問&でるとこを回しました。
- 民法…1週間(今日は総則、今日は物権みたいな感じ)
- 不動産登記…1週間(1、2で合わせて700Pくらいなので1日100P)
- 会社・商登…5日(ここだけは、その日のノリで!)
- マイナー…1週間(民訴のみ2日かけて、執行保全は1日、その他1日1教科)
で過去問&でるとこを回しました。
1週間で全てのオートマ問題集を回すイメージです。
当たり前ですが1日のノルマ終わらすのに10時間はかかりました。
それプラス記述です。
記述はオートマ記述式、不動産登記は1日基本問題8問、商業登記1日3問で回しました。
これで2時間。
あとは過去の模試の記述を解いたり記述過去問やったりして終了です。
もう何周したかなんて覚えてません。
この方法を勝手に「過去問ぶら下がり方式」と命名しました。
ちなみに未出の知識の補充についてはどうしていたんですか?
正直言います、いらないです。
そう言ってる人ほど過去問を大事にしないしベテラン受験生で「ワイ、法律勉強してんねんで!どや、すごいやろ!」とか言っちゃうタイプです(超絶偏見、身近にいたので)
とはいっても不安は不安ですので、私はオートマ過去問「なお勉方法」をしました。
オートマ過去問は優秀で実は未出の知識も結構出てます。
そこで右解答ページの解説文に、「なお~」以降の文章に注目し覚えました。
例えば
そういう制限はない。なお、上告審においては、独立当事者参加をすることができない。
この、なお以降の文章を覚えました。
左問題文の下に「なお」と書いておくと、「あ、補足知識ある…あれだ」と出てくるくらいにはしました。
択一はこんなもんです。
この教科の勉強法は?とか聞かれても「根性と気合」しか答えられませんので教科別は優秀な方の体験記を参考にしてください。
どの教科からやるか
これは去年勉強再開した9月の段階で考えたことですが、主4教科でほかの人間と差をつけるのは凡人の私には無理だ。差をつけるならマイナー科目しかない。
という考えで9月からはマイナー科目を重点的にしていました(憲法除く)。
周りのやっている通りに、右ならえも結構ですが、気づいたときにマイナー科目やってない…とかならないように気を付けてください
マイナー科目も併せて憲法刑法合わせて17問ありますよ。
この試験はストロングポイントで勝負する試験ではないのでいかに弱点を消すかを常に考えたほうが良いと思います。
軽視しがちな憲法の攻略
さて、ごらんのとおり私の勉強法は完全に「アウト→イン」型です。
そこで弱点になるのが憲法。憲法は問題がまず少ない。
さらにほかの問題集なんてやる時間ない。
そこで、ここばかりはひたすらオートマ読み込みに切り替えました。行きかえりの電車の中では常に憲法開いてました。おかげで、本試験では満点でした。
以上が底辺合格者の勉強方法です。
参考にしないでください。
勉強「以外」を考察する
]受験生の多くが勉強法の他に気になるのが勉強に対する向き合い方やメンタル面、集中方法だと思うんですが、そのへんはどうでしたか?
正直勉強法なんて数多の合格体験記が燦然と輝いていますので、私のどんよりくすんだ物なんて参考にならないかもしれません。
ただ、凡人には凡人しかわからない部分があります。
勉強以外の部分とどうお付き合いしていったかを振り返っていきたいと思います。
※注意 この辺から毒素がいっぱい出てきます。ガスマスク着用のこと。
① この試験をどう突破するか
これは3年目にしてかなり考えました。(遅い)まず考え方をかえました。
「試験に受かりさえすれば良い」
これが自分の基本的なマインドです。いやいや、それが大変なんだよ、というのはわかっています。もう少し変えます。
これをすごく意識しました。
自分の中で無駄シリーズを作ってザ・ワールドよろしく無駄無駄ア!と心の中で連呼したものあげていきます。
無駄その1 六法
よく六法を使って勉強している方を見ますが、私は六法はタオルを敷いて枕代わりにしかしませんでした。
本当にその六法、必要ですか?
テキストに同じこと書いてませんか?書いてないってことは講師がいらないと判断した知識ですよね?それわざわざ調べるんですか?
無駄その2 ひな形集
オートマ記述と、オートマ過去問、テキストだけで完成できないですか?
素振りもオートマ記述の問題回してれば全然問題ないですよね?
素振りを勉強と勘違いしてる人も結構いたりするのですが、それ素振ニーですよ!
無駄その3 オートマプレミア
これは人それぞれだと思うのでそこまで書きませんが、なくても基本書だけで合格できます。
自分ができました。
② 「時間がない」を考察する
不合格者定番の言い訳「兼業受験生で時間がない」、確かにそうかもしれません。
ただ周りをよく見てください。時間がないなんてこれだけ膨大な知識が必要な試験、みんなおんなじですよ。
ほとんどの人が「時間がない」ではなく「時間の使い方が下手」なんだと思います。
時間がないなら時間がないなりに、可処分時間の捻出を考えたり、環境を変えたり。
個人的にこの言葉が出た時点で、ほかの受験生と同じ土俵に上がれていないので長期受験覚悟してるんだなと感じてしまいます。
余談ですが、今年の同期に、残業で有名な某企業勤務で毎日夜12時(もちろん土日出勤可能性あり)まで働いてそこから帰宅、勉強して1発合格した方がいます(およそ1年勉強したらしいです)。
この方とお話したときに「時間がない」なんてとても言えないなと感じました。
「どうにかする」このマインドがないと、なかなか短期合格は難しいと思います。
③ 携帯電話を考える
今や、自分の分身でもある携帯電話。これも試験には不要と考えました。
もともとスマホゲーはまったくやらないですが、何かと動画が見たりツイッターが見たりで息抜きのつもりが、1時間…よくありますよね?
自分は欲望にすぐ負ける人間なので、4月以降は極力携帯を家において自習室へ行き勉強する生活をしました。
妻と連絡が必要な際に仕方なく持っていくときもありましたが、これが意外に効果てきめんで最初は不安になりますが、慣れると集中力が持続する感覚がありました。
④ 息抜きを考える
自分は、息抜きは絶対に必要だと考えています。しかしここも優先事項は「試験突破」なので、いろいろと考察する必要があります。
自分は「勉強に影響のない息抜き」を心がけました。
例えば、息抜きにゲーム1時間やると、その後が気になって勉強が手につかなくなる、これじゃ意味がありません。
なので限定列挙式にやっていいことをリストアップしました。
- 食べ歩き(満腹禁止)
- 妻と買い物
- 散歩
- 仮眠
よく行っていた鴨toネギの鴨ラーメン、日暮里駅のおにやんまのうどん、さんじの煮干ラーメン
⑤ 欲望を考える
男児たるもの、突発的に「アラいいですね」の波が押し寄せることも多々あります。
自分も修行僧ではないので性欲は人並み(以上)にあります。
特に同じことの繰り返し作業ばかりになるとなおさらです。ここもかなり考えました。
まず、散歩などで他のことで気をそらす。
それでもだめなら、全集中力を要することをする。
自分の場合は記述の過去問を1問やりました。
なので自分が記述過去問をやっているときは、悶々としているとき限定でした。
それでもダメなら…欲望に従ってください。もうその日は何しても無理です。
思い返すとそういう日が自分は4月から2日あり、お昼過ぎには帰宅してしまいました。
タモリも「男の大学受験生の最大の敵は性欲」と言ってます。
⑥ 「他人」と「自分」を考える
よく、「この試験は自分との闘い。周りを気にしてもしようがない」という意見があります。
これは半分正解だと思っています。自分はある時期までは「他人の進捗具合を見て焦る」ことも重要だと考えます。
特にマイペースをはき違えてやらなくて良いと変な解釈している阿呆もいたりするので…自分も尻に火がつかないとやらないタイプなので回りの進捗具合は3月まで気にしていました。
4月以降は模試の結果を自慢げにアップしているツイッター界隈の人達は気にせず、勉強はまさに「自闘」自分との闘いと考えました。
6月の一番最後の模試結果は、C判定、記述が足切りでした。
ツイッター上では「やべー!」みたいなことを吐き出していましたが、全然焦りはありませんでした。
「あと不動産登記記述詰めたら、なんとかなるなー」位に考えてました。
周りの状況をシャットアウトすると、いい感じにプラス思考(悪く言えば能天気)になれるのがメリットです。
色々ツラツラと書きましたが、まず勉強始める前に「俺はこういう人間だ」とビッグダディばりに自分のことを分析してみてください。勉強の中でも自己分析はかなり重要だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
勉強も大事ですが、それ以外にも考えるべきことはたくさんあります。
是非できていない方は一度自己分析を行ってみてください。
ツイッターにいる合格者や先輩先生は結構受験生のツイートを見ています。
「この人は受かりそうだな」「この人は今年も厳しそうだな」とかも話題になったりします。
ぜひ合格するための自己分析、自己流マインドセット法を獲得してみてください。
最後に、ここまで読んでくれた受験生の方へ、この記事はおよそ4500字あります。
4500字って結構な量です。
次はこんな変な体験記なんて読まず4500字分のテキスト読んでとっとと勉強して、とっとと合格してください。
辛いこともありますが、合格後は同期づきあい含め超楽しいです。
本当につらい勉強が報われた瞬間の1つといっても過言ではないです。
以上締めの挨拶とさせていただきます。
メリークリスマス!
たぬきさん記事の寄稿ありがとうございました!